AI翻訳とは、ある言語を、ソフトウェアやクラウドサービスを利用して別の言語に自動的に翻訳する事です。AI翻訳の種類はたくさんあり、有名なのがGoogle翻訳です。またMicrosoftのBing Microsoft TranslatorもWeb上で使用できるAI翻訳となります。
皆さんも一度は使った事があると思いますが、AI翻訳は日本社会では切っても切れない重要なツールになります。ご存知の通り、日本では日本語以外の言語が必要ない極めて異例な国です。しかし現代は、日本国内だけでなく、世界に視野を広げてより大きく成長するグローバルの時代です。それに伴い他言語、特に英語などが必要になってきますが、日常的に使っていない人にとっては、多言語の習得は敷居が高いと思います。そんな時にAI翻訳はとても便利です。他言語を勉強する必要もなく一瞬で自動翻訳してくれます。これほど便利なツールはありません。
セブITアウトソーシングセンターでは、Google翻訳を使用し、本社従業員とフィリピン人作業員が直接コミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めています。
AI翻訳の進歩は目まぐるしく、昔に比べれば文章としてまともに使えるようになってきています。昔の翻訳例を出したいのですが、当時の私自身が英語に対して未熟だった事もあり、それは割愛させていただきますが、英語が得意ではなかった私でも酷いと思うほど使えない機能でした。しかし、現在は以下の通り、それなりに使えるツールになってきていると思います。
例1
以下の文章を翻訳してください
Please translate the following sentences.
例2
質問があります。内容はワードにまとめましたので、宜しくお願いします。
I have a question. The contents are summarized in the words, so thank you.
例3
右のヘッダーイメージを左に少し動かしてください。
Move the right header image a little to the left.
上記の様に、多少ぎこちない部分はありますが、伝わるレベルにはなっています。
セブITアウトソーシングセンターの作業員は、第一言語が英語ではないフィリピン人ですので、スタンダードな英語であれば、適切な表現や単語などといった、第一言語が英語圏の人が感じる違和感はあまりありません。簡易的な作業であればAI翻訳でのコミュニケーションは十分可能だと思っています。
次回のコラムで詳しく説明しますが、翻訳メモリなどを活用しない限り、現状ではそのままではAI翻訳ができない文章があります。Google翻訳を使った場合、以下の通りとなります。
上記は、Google翻訳を使った、日本語から英語へのAI翻訳がうまくいかない例です。では逆に、英語から日本語への誤訳の原因になる例は以下になります。
AI翻訳を上手に取り入れるには、英語と日本語の違いを理解し、翻訳する前に日本語の文章を簡易的に直す作業が必要となります。
セブITアウトソーシングセンターでは、自社Webサイトの更新や、自社CMS製品のテストといった社内案件を、Google翻訳を用いたアウトソーシングプロジェクトの実験として積極的に実施しています。本社とのやりとりでもGoogle翻訳を積極的に利用しており、どうすれば伝わりやすいかなどノウハウを貯めてまいりました。うまく伝わらない場合はセブITアウトソーシングセンター内の日本人スタッフがヘルプとして間に入り、コミュニケーションをサポートしています。簡単な作業のアウトソーシングであれば、格安プランとして外部のお客様に活用いただく、といったことも現実的なものになるのではないかと考えています。
ライター:Kondo
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