HTML5への変換~Flash(swf)環境からの移行が必要な理由

前回のコラム「Flash(swf)コンテンツのデータ変換・移行」では、Flashとは何か?どういった場面で使用されているのか?といった事や、Flashが次第に使われなくなりつつある現状、サポート終了を見据えた対策として、HTML5に変換することにより、マルチデバイス・マルチプラットフォームでも表現可能とするため移行が必要となるといった事に焦点を絞った内容をお届けしました。

今回は、なぜAdobe社がサポートの終了をするに至ったのか?なぜGoogleが脱Flashを進めているのか?という理由として、Flashの問題点について触れ、Flash環境から移行すべき理由を明確にしたいと思います。

Flashの機能上における問題

Flash(swf)は元々PC向けのWebサイトを想定した設計となっているため、スマートフォンやタブレット端末が一般的になるにつれ、機能的に課題となる部分が露呈してしまいました。

例えば、Flashを用いたWebサイトではマウスポインタのホバリングに反応する「ロールオーバー」が数多く用いられていますが、指で操作するタッチスクリーンには向いていないため、タッチスクリーン・デバイスをサポートするためにはFlashの書き換え自体が必要になってしまいます。また、スマホにとって高すぎる負荷や、コンテンツを表示する際に長すぎるローディング時間もスマホサイトから敬遠される要因となっています。

Flash Playerのセキュリティ上の問題

Flash Playerはマルウェア感染のきっかけとなってしまうケースが多く報告されており、Flash Playerの脆弱性(ぜいじゃくせい:ソフトの弱点)を狙い、ランサムウェアなどのマルウェア感染や、Flashコンテンツを閲覧したパソコンを踏み台にして他へ感染を拡大させる、といった攻撃活動に利用されてしまうケースが増えてきています。

脆弱性を修正するため、Flash Player自体の更新は頻繁に行われており、アップデートの配信も現状は行われていますが、何らかの事情で更新されないままの古いFlash Playerが使い続けられている場合もよくあります。古いFlash Playerのまま使い続けると、脆弱性が修正されず、マルウェア感染などの脅威にさらされてしまい、感染するリスクが高くなってしまいます。

こうしたことからもGoogle Chromeチームは2017年7月25日(米国時間)、「Chromium Blog: So long, and thanks for all the Flash」において、Adobe Systemsが発表したFlash Playerの提供終了アナウンスに対する同社の対応を発表しました。GoogleはThe Chromium Projects - Flash Roadmapのロードマップに従って、Flashの廃止へ向けた取り組みを進めるとしています。

ちなみに、3年前にデスクトップ版のChromeでFlashを使ったサイトにアクセスしていたユーザーの割合は80%を超えていたようですが、現在では17%まで落ち込んでいるようです。今後も同様の傾向が続くと見られているため、GoogleはFlashを使ったコンテンツを提供しているサイトに対してデータ移行をするようアナウンスを行っています。具体的には、HTML5技術を使ったコンテンツに変換することを推奨しています。

SEO対策における問題

Googleが出しているWebマスター向けのコンテンツガイドラインでは、以前はFlash(swf)についてクロール~インデックスされるとは記載がありませんでしたが、現在では、「Googlebot は、ユーザーがサイト上にある Flashファイルを操作して表示できるほとんどすべてのテキストをインデックスに登録することができ、そのテキストを Google 検索でのスニペットの生成やクエリとの照合に使用することができます」という記述となっているようです。

しかしながら、モバイル端末では、FlashはiOSで表示することができません。iPhoneやiPadなどの端末で、Flashを使ったサイトを開いてみると、まっ白なページが表示され、いつまでたっても何も表示されません。Flashがサイトの一部のみに使用されている程度であれば、その部分だけ見ることができないレベルですが、ページ全体にFlashを使っている場合はiOS端末からは何も見ることができないことになってしまいます。Googleも「モバイルファーストインデックス」ということを表明しており、モバイルフレンドリーでないWebサイトはGoogleにインデックスされづらいため、SEO対策の観点において、大きなデメリットとなります。

現在ではインデックスとの関係性は改善されつつありますが、モバイルフレンドリーの問題はまだまだ解決されそうにありません。そのためSEO対策において、Flashの使用を継続することは避けた方が賢明です。

マルチメディア・コンテンツの開発者から見た問題

スマホアプリ開発者が特定のベンダーから配信されているサードパーティのツールやライブラリに依存してしまうと、スマホのOSプラットフォームがアップデートされても、それらの機能強化はサードバーティ・ベンダーが対応しない限り、制作したアプリに反映されないことになります。

クロスプラットフォームが最優先されれば、サードパーティ・ベンダーがサポートする全てのプラットフォームに共通する機能しかユーザーに提供されなくなるため、特にマルチメディア・コンテンツの開発者や、ひいては閲覧をするユーザーにとって大きな損失になってしまいます。

加速する「脱Flash~HTML5への変換」による移行の流れ

HTML5を利用すると、Web上の文章や画像等と同じように動画や音楽をブラウザ上で表現できます。そのため、ユーザー側もFlash Playerのようなプラグインが不要となり、通信量の増大は軽減され、セキュリティ上の欠陥といった問題の対策にもつながります。また、HTML5自体がモバイル端末時代に合わせて開発されているため、どの端末でも差異の少ない表現ができるなど、Flashと比較してもさまざまな利点が期待できます。前述のGoogle Chrome以外にも「Firefox」、「YouTube」等が次々にHTML5へ移行する方針を表明しています。

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例えばFlashデータの動画キャプチャといった人海戦術で行うような作業は、データ量が増えれば増えるほどコストが増大してしまいます。このような、機械的に変換するのではなく、人手が必要となる作業を国内の制作会社にアウトソーシングすると、費用的に高くなるため、コスト面で折り合わないケースがほとんどですが、弊社がご提供する「ITアウトソーシング」サービスでは、このようなケースでもお客様の予算に合わせたリーズナブルな価格で実施することが可能です。また、今までの多数の実績から、Flashをどのような形式に変換するとベストであるかというご提案や、お客様側の環境に合わせた納品形態など、日系資本の海外オフショアリング拠点として柔軟なご対応が可能です。

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  • 対応が必要だとしたらどんな方法があるの?
  • Flashの最適な変換方法は?
  • そもそもHTML5って何?
  • 大量のコンテンツがあるけど、どうすれば費用を抑えて移行できる?
  • サポート終了を待たずに移行に着手したほうがよい?

・・・といった、様々な課題をお持ちの際には、是非ご一報いただければと思います。

ライター:Sato

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