出版社が保有するコンテンツをデジタル化する流れが加速しています。電子書籍は、オンラインストアで購入した小説・雑誌・漫画・文芸書などの書籍をダウンロード形式、もしくはストーリーミング形式で配信し、読者はWebブラウザや電子書籍リーダーを使って閲覧します。電子書籍用データは、DTPの校了データ(InDesign、PDF)を元にツールで加工、変換する事で比較的簡単に作成できます。
一方、企業(総務・人事・経理・法務部門)や、官公庁、病院や医療関係者、それら専門分野の教育機関や学校に対しては、専門出版社が、書籍や定期刊行物といった印刷物で業務を支援する情報を編集し提供しています。さらに、専門出版社は、電子書籍やスマホアプリ、データベースサービスという様々な形でコンテンツを販売しています。専門出版社にとって、このような付加価値の高いデジタルコンテンツの直販モデルや会員向けのデータベースサービスの提供は、重要な収益の柱になっています。以下に具体的な取組みの一部を紹介します。
過去に発行した定期刊行物の記事やニュースをデータベース化し、会員向けに記事データベースの検索サービスを提供します。利用者は、定期刊行物のバックナンバー含めた全てのコンテンツを検索することができるため、Webで目的のコンテンツを検索してから、紙面を見て詳細を確認することが可能になります。また出版社は、紙+Webサービスをセットにした課金方法で安定した収益を確保することができるようになります。
問題集や学習参考書、QA集、事例集、判例集など、コンテンツの組み合わせを変えることで新たな出版物を創出できるものは、コンテンツをデータベース化し、様々な組み合わせで出力するしくみを構築することで、出版物の制作効率化とスピードアップを図る事ができます。また法律の条文など部分的に差替えが定期的に発生する加除式書籍も同様の効果を得る事ができます。
出版社が保有する大量の写真やイラスト図版などをデータベースで一元管理することで、書籍の付録DVDやスマホアプリなど、書籍以外のデジタルコンテンツへの流用が容易になります。
出版社の多くは、コンテンツをデータベース化~再利用することで自社のコンテンツ・ビジネスを拡大しています。一方でコンテンツのデータベース化には、制作フローの見直しとシステム構築に対する多大な投資が必要です。
さらに、定期刊行物の記事や問題集・事例集などのコンテンツは、雑誌や漫画とは異なり、コンテンツ自身が構造を持つ「構造化コンテンツ」です。この構造化コンテンツは、InDesignのようなレイアウト重視のDTPソフトで作成してしまうと、データベース化する際に再加工が必要となり、そのための膨大な費用と時間が必要になってしまいます。構造化コンテンツは、コンテンツの構造情報や属性情報をタグで表現しやすいため、XML形式でデータを作成して、そのままデータベース化する事が最も良いとされています。
このように、出版社が出版コンテンツをデータベース化するには、多大なシステム開発費用と業務フローを変える時間と労力が必要でした。マニュアル作成システム「PMX」は、出版社自身がデジタルコンテンツの制作や編集・再利用を行う仕組み(システム)を導入することにより、自然とコンテンツをデータベース化することが出来るCMS(コンテンツ管理システム)です。
マニュアル作成システム「PMX」はXMLデータベースを採用した国産のソフトウェア製品で、XMLの知識や技術がなくてもXML形式のコンテンツを制作編集することが出来るため、Webサービスに再利用しやすくなります。さらに、入稿~編集~プレビュー~出力までのデジタルコンテンツの制作に必要な機能をすぐに使用することができます。これにより出版社は、専用システムを一から開発する必要がなく、短期間かつ低コストでシステムを構築することが可能となりました。「PMX」は、導入にかかる投資を抑え、導入期間を劇的に短縮することを可能にします。
「PMX」は、XMLデータベースの柔軟性と拡張性、Webとの親和性の高さにより、PCやタブレットなどのデバイスを問わないデジタルコンテンツの配信や、データベースサービスの提供にも対応します。また、コンテンツのデータベース化だけでなく、様々なデータフォーマットへのデータ変換を行うことができます。「PMX」が採用するXMLデータは、HTML、HTML5さらにはCSS、JavaScriptと言ったWeb技術との親和性に優れ、紙とWebの両方に対応した唯一のデータフォーマットと言えます。
「PMX」は、専門出版社などの記事や画像などのデジタルコンテンツを簡単に作成、管理、出力する機能を標準で提供、上記のニーズを満たす国産のCMS(コンテンツ管理システム)です。
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