AI(人工知能)による校正・ゆらぎ検出機能

MS Wordで検出できない固有名詞などをAI(人工知能)技術で校正・ゆらぎ検出

マニュアル(取扱説明書)をはじめ、正確性が求められるドキュメンテーションにおいて、校正業務は必ず発生します。一般的な校正業務は、Microsoft Wordなどのツールを用いた後、最終的には人による目視チェックを実施するという簡易的な方法から、あらかじめ校正用の辞書を作成し、ゆらぎ検出を行うといった、確実性をより高める校正まで様々です。最も必要とされるシーンは、翻訳支援(CAT:Computer Assisted Translation)ツールや翻訳メモリ(TM:Translation Memory)を使った多言語ドキュメントの改訂ではないでしょうか。ソース言語の記述にゆらぎがあると、翻訳メモリがうまく機能しなかったり、誤訳の温床となる可能性が高まるため、翻訳後のドキュメントクオリティは下がる傾向になります。

このようなゆらぎ検出~校正業務において、人手を出来るだけ少なくすることによる効率化や、ツールなどによる精度向上は、常にマニュアル執筆やコンテンツ作成などの現場では求められています。サイバーテックが提供する「AI校正・ゆらぎ検出」オプションは、構造化ドキュメントに携わってきたサイバーテックのノウハウと、AI技術によるディープラーニング(深層学習)を融合することにより、ドキュメンテーション現場で求められる校正業務の支援を行います。

マニュアル作成システム「PMX」のオプション機能として提供する「AI校正・ゆらぎ検出」機能により、マニュアルCMSとしての付加価値をさらに高めるとともに、制作業務カイゼンによる効率化~スピード配信を通して、お客様にとって最も必要とされる「売上向上・利益率向上」を実現いたします。

マニュアル作成システム「PMX」AI(人工知能)による校正機能イメージ図

AI(人工知能)校正・ゆらぎ検出オプションの特徴

ディープラーニング(深層学習)技術により、手作業による辞書作成やルール定義が不要となるため、校正サービスの初期導入コストを大幅に削減。

校正サービスにAI技術を用いた製品やサービスは従来から存在していましたが、それらはマニュアル制作の担当者を交えたヒアリングや現物の分析・確認により、辞書作成やルール定義を行う必要がありました。本オプションはルールベースのAIではなく、ディープラーニング(深層学習)によるAIを採用することで、辞書作成やルール定義に必要となる手間や工数が不要となりました。校正システムを導入するためにマニュアル担当者や制作会社の手間がかえって増えるという本末転倒の状況を回避することが出来るだけではなく、スピーディな校正機能の導入が可能となります。

CMSに格納されたXMLによる構造化コンテンツとTensorFlowを用いた独自のフレームワークにより、一般的なディープラーニングよりも少ない学習データにおいて安定した検出結果を発揮。

ディープラーニング(深層学習)により効果を出すためには、大量の学習データを準備する必要がありますが、一般的な文章コンテンツと異なり、マニュアルなどの正確性が求められるドキュメントの場合、学習データを大量に準備することは現実的ではありません。特にニッチな分野で提供される製品に付属するマニュアルの場合、さらに学習データが少なくなる傾向にあります。サイバーテックが提供する「AI校正・ゆらぎ検出」オプションでは、少ない学習データの場合であっても、独自の学習データ前処理技術とニューラルネットワークを活用したフレームワークにより、安定した検出結果を出すことができます。

編集中にいつでも校正チェック可能。MS Wordなどで検出不可能な専門用語や固有名詞の誤りも検出。

マニュアル(取扱説明書)には、特殊な固有名詞が多数存在するため、それらの検出はMS Wordのような汎用的なツールでは困難となります。それだけではなく、ゆらぎが発生すると、特に翻訳支援ツールや翻訳メモリ、あるいはAI翻訳を取り入れている場合、単語数の増加だけではなく、違う意味の単語ととらえられてしまうため、翻訳コストの増加や翻訳クオリティの低下につながります。サイバーテックの「AI校正・ゆらぎ検出」オプションは、それらの特殊な専門用語や固有名詞なども学習したニューラルネットワークにより、ライティング中にボタンをクリックするだけで、いつでもゆらぎ検出を行うことができます。単純なタイプミス防止から、専門用語同士の誤ったつながりの検出まで、弊社の「AI校正・ゆらぎ検出」オプションは威力を発揮します。

本オプションの導入にあたり、対象となるドキュメントを学習データとして形態素解析やクレンジングなどの前処理を行いますが、お客様が保有されているルールベースのAI、あるいはディープラーニングで用いる学習データとして、テキストデータの前処理やクラシフィケーション・アノテーションのみを単体で実施することも可能です。

※こちらの「AI(人工知能)による校正・ゆらぎ検出」機能は、Web APIによる個別提供も可能となっております。

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