ヤンマーグローバルCS株式会社様
XMLを基盤とした、多品種にわたる製品情報管理と、スペック情報が記載された要目表の出力を行うシステムをヤンマーグループ向けに提供していたが、パフォーマンスの問題を抱えていた。
Notesの一部機能を整理統合することも含め、それらの課題をXMLデータベース「NeoCore」を基盤とするシステムにリニューアルすることで解決することに成功。
製品情報管理・要目表出力システム
ヤンマーグローバルCS株式会社
柔軟性が求められる製品情報管理と要目表出力システムにXML基盤を採用。
DBMSは高速検索が可能なNeoCoreで。

背景
ヤンマーグローバルCS株式会社(以下、YGCS)は、ヤンマーグループにおいてアフターサービスを統括する会社として設立され、補修用部品の供給、サービスドキュメント制作や技術情報支援サービスなどを提供している。YGCSはそれらのサービス提供の一環として、ヤンマーグループが取り扱う様々な製品情報をデータベース化することでグループ各社において情報共有を行うとともに、情報の2次利用をするために、スペック情報が書かれた要目表を出力することが可能となる「製品情報管理・要目表出力システム」の開発プロジェクトを進めていた。ヤンマーグループの製品情報は多岐にわたるため、データフォーマットとして高い柔軟性を有するXMLが採用され、複雑化するXMLデータを高速にハンドリングするためのデータ管理基盤として、RDBではなくXMLデータベース(XML-DB)を採用することがすでに決定されていた。
要目表:要目表とは、図面の内容を補足する事項を図中の中に表の形で表したものであり、加工、測定、検査などに必要な事項を示す。特に歯車の製図はその複雑さゆえに外形はシンプルな図形にして、歯数やモジュールなどは要目表として記す。
課題
YGCSでは、製品情報管理・要目表出力システムをグループ内に展開するために、当初は大手ベンダーが開発および販売を行っているXMLデータベース製品と帳票製品を組み合わせた形で開発および試験運用が進められていた。しかし、以下のような課題があったことからプロジェクトは難航し、グループ内への展開が進められない状態となっていた。

上記課題を解決するため、YGCSは開発ベンダーの変更によるシステムの再開発を検討し、情報系のデータ管理システムに強みを持ち、高性能でありながらコストパフォーマンスにも優れたXMLデータベース製品「NeoCore」のベンダーでもあるサイバーテックに打診した。
当時について、ヤンマーグローバルCS株式会社 取締役 アフターセールスソリューション部 部長の細木富士雄氏は次のように振り返る。
「製品情報管理・要目表出力システムの開発・運用に大きな課題を抱える中で、当時別件で取引をしていたサイバーテックに打診しました。サイバーテックはXMLデータのハンドリングに強みを持っていることはもちろん、製品ベンダーとしても「NeoCore」というXMLデータベースを開発~販売していたため、高い技術力を有していることは把握しておりました。さらに、当然のことながら「NeoCore」を活用したシステム開発経験も豊富であるため、適切な提案を頂けるのではないかと期待し、相談しました。」
システム概要と効果
試験運用中のシステムから刷新するにあたって、まずは、データの移行がスムーズに行うことが可能であるかどうかについての検証と「NeoCore」のパフォーマンス検証を行った。データ移行については、現行のデータベースに投入済である既存のXMLデータからサンプルデータを用意して「NeoCore」に投入する検証を実施した結果、どのような構造のXMLデータであってもスキーマレスで格納することが可能である「NeoCore」の特徴を発揮し、元となるXMLデータを加工編集することなく移行可能であることが確認された。また、「NeoCore」に一定量のサンプルデータを登録し、各種検索を「NeoCore」のコンソール上で行うことで検索結果が返ってくるまでの時間を計測するベンチマーキングを実施し、パフォーマンスについても問題ないことが確認された。これらの検証結果により、XMLデータベースの代替製品として、仕様およびパフォーマンスの両面から「NeoCore」がYGCSの要件を十分にクリアしていることが確認された。
次に、フロントエンドの帳票出力については、採用予定だった帳票製品よりも柔軟に対応でき、YGCS側で帳票の変更修正が可能であるといった理由から、要目情報をExcelによる帳票出力方式に変更することに決定。さらに、新システム開発に際しては、既存機能を踏襲することに加えて以下の機能追加も新たな要望として提示された。
サイバーテックはこれらの要望を踏まえて、XMLデータベース「NeoCore」によるXMLデータ基盤、およびフロントエンドにExcelを活用する構成のシステムリニューアル提案を行った。その結果、構築費用や開発期間などの条件面もクリアされたことからサイバーテックの提案は採用され、製品情報管理・要目表出力システムのリニューアルプロジェクトがスタートすることとなった。
新システムの設計段階でのやり取りについて細木氏は「現行システムの解析から実施頂いた結果、新システムでは現行システムでのデータメンテナンスやUI・機能面の課題や問題点を解決することができました。また、事前にNeoCore上でのパフォーマンス検証も実施していたので検索に時間がかかるといった問題も解消されています。さらに追加で依頼した要望についても問題なく実装することができました」と語る。
導入効果と今後の展開
プロジェクトスタート後はスムーズに進み、約5ヶ月で製品情報管理・要目表出力システムのリニューアルが完了した。刷新したシステムについては、実際にYGCSがヤンマーグループ内で試験運用を開始し、使い勝手の向上などを目指して更なる機能改修が継続的にサイバーテックにより実施されている。また、試験運用と並行してミドルウェアのバージョンアップ対応なども含め、基盤強化やセキュリティ対策などもサイバーテックで実施しており、システムの長期安定に対応可能な開発・保守体制を構築している。

開発時の対応について、ヤンマーグローバルCS株式会社アフターセールスソリューション部サービスサポート部の小林崇氏は次のように語る。
「サーバー基盤が社内で運用されているため、リリースなどはオンサイトで対応頂きましたが、作業は非常にスムーズに進みました。初回リリース後の改修対応やミドルウェアバージョンアップ対応などでは、サイバーテック社がフィリピンセブ島に有するオフショア子会社も一部活用頂き、希望予算に見合った費用で実施することができました」
また、今後の展開について小林氏は「システム開発後、しばらくの間は追加改修や基盤の強化といったことを実施してきました。現在は製品情報管理・要目表出力システムの試験運用を開始しています。そして、試験運用によって明らかになった改善点を解決するための改修に順次取り掛かっています。これらの改修のうち大枠が一通り完了した後は、本格的な全社展開に向けて準備を進めていく予定です。」と語った。
また、今後も継続的に機能改修が見込まれる開発をよりリーズナブルかつ安定して進めるため、サイバーテックがフィリピンに有するオフショア子会社「セブITアウトソーシングセンター」を活用した開発体制の構築に向けて準備を行っている。さらに、YGCSの許諾を得た上で、サイバーテックでは今回の取り組みで得られたソースコードをベースに自社製品を開発し展開する予定となっている。そして、製品の機能強化やバージョンアップがなされた内容をYGCSが運用する製品情報管理・要目表出力システムへフィードバックを順次行う流れで、YGCSが進めるプロジェクトをさらに強力に推し進めることをサポートする予定である。

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