Webサイトのコンテンツを継続的に運用(更新)する必要性2

Webサイト(ホームページ)を具体的に作成、運用(更新)してゆくには?

Webサイトの作成や運用(更新)をする上で必要な事は何でしょうか。
前回はSEOに関することが中心だったので、今回は具体的な運用について書いて行こうと思います。

Webサイトの制作から運用までで必要になる代表的な項目は以下になります。

  • 運用方針を決める
    運用目的、価値を提供するターゲット、広告やSNS活用の有無、予算、コンテンツの更新手段、人材、などがあります。また関係者間で運用方針を共有し認識しておく必要があります。
  • インフラの選定
    サーバは自社管理か外部委託か、保守(バックアップ、アップデート、セキュリティ対策、障害対応)は誰が管理するのか、ドメイン管理やSSLサーバ証明書管理などはどうするのか。
  • 運用フローを決める
    問合せ対応の担当者とフロー、コンテンツの企画や更新担当者、コンテンツの公開承認フロー、問題発生時等の責任者、最終的な決裁者、コンテンツの著作権管理、著作物利用時の許諾管理など
  • 個人情報管理
    個人情報データは社員も含め、容易にアクセスできない環境を作る。外部委託の場合は個人情報保護の体制を整える。
  • アクセス解析
    アクセス解析ツールの導入(Google Search Consoleなど)と、アクセス解析に基づく改善
    https://www.google.com/webmasters/tools/siteoverview?hl=ja
  • メンテナンス
    各種ブラウザやOSでの表示状況の把握や問題対応、リンク切れチェックなど
  • 情報収集
    ソーシャルメディアで自社ブランドに対するコメントをチェックしニーズの把握、アクセス状況の把握とフィードバック、最新情報を収集しコンテンツに反映、など
  • PDCAを継続的に行う
    PDCAとは、業務を継続的に改善する手法の一つで、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)の 4段階を継続的に繰り返します。業務内容によって向き不向きのある手法ですが、Webサイトでは、制作から日々の運用まで常に意識する必要があります。

いかがでしょうか。
Webサイト(ホームページ)を、企業にとって価値のあるものにするためには、これらの工程をSEOに配慮しながら進める必要があります。面倒だと感じてしまうかもしれませんが、競合他社もWebサイトを絶えず更新し、改善しているので、手を抜かない方が良いのです。

効率的に制作や運用を行うためのツール

社内でWebサイトの作成、運用(更新)をする場合、いくらでも手間やコストをかけられるわけではないので、効率的な運用を実現するための様々なツールが必須になります。そこで、弊社でも利用している便利なツールをいくつかご紹介します。

制作に使うツール

HTMLエラーチェッカー

Google Chromeの拡張機能ですが、インストールするとアイコンが表示され、クリックするだけで開いているページのHTMLコードに誤りがないか確認できます。また、Webサイトを制作する中で、上手く機能しない場合に原因が分からず時間を浪費する事がありますが、HTMLエラーチェッカーを使うと、文法エラーなどを容易に発見でき、無駄な時間を節約できます。

Sublime Text(サブライムテキスト)

コードを書く時に使うテキストエディタです。WindowsもMacも標準のテキストエディタが付いていますがコードを書くとなると機能的に少し物足りません。Sublime Textは処理速度が速く、様々な機能を追加することが出来るので、作業効率がかなりUPします。例えば、コードを書く時に頭文字を打った時点で候補を出してくれたり、divと書いてTabキーを押すと、<div></div>と自動的にタグにしてくれる機能などがあります。

CMS(シーエムエス:Content Management System)

HTMLやCSSなどの専門的な知識がなくても、用意されているテンプレートを使って簡単にWebサイト(ホームページ)を作ることが出来るコンテンツ管理システムです。
代表的なCMSには、Movable TypeやWordPressなどがありますが、カスタマイズするにはある程度の知識が必要になってきます。

デベロッパーツール

Google Chrome、Edge、Firefoxに標準で付いている機能で、HTMLやCSSのどのコードが、画面のどの部分にあたるのかの確認や、テスト的にコードを修正して変化を確認したりできます。

運用に使うツール

アクセス解析ツール

いくつか種類がありますが、有名なのはGoogleが提供している以下のツールです。

  • Google Search Console(サーチコンソール)
    「検索結果にどんな検索ワードで、何回表示され、何回クリックされたか」などを確認できます。
  • Google Analytics(アナリティクス)
    「どこからきて、どのページを見て、どのくらい滞在したか」などを確認できます。

Backlog(バックログ)

プロジェクト管理ツールです。タスクを誰が持っているか確認したり進行管理や調整を効率化できるので、弊社も利用しています。

Slack(スラック)

エンジニア向けのチャットツールです。管理者であれば個人同士の会話も確認することができ、ビジネス上での行き違いなどの調査を容易にします。カスタマイズ機能も豊富で、音声通話も可能です。

SEOに効果があるツールなど

2016年ごろにGoogleの表示速度が順位に影響する事を発表してから、サイトの表示速度が一つの大きなキーワードになっているようです。WEBの稼働状況監視サービスを提供するピングダムの統計では、サイトが表示されるまでに3秒を超えると半数以上の人が離脱するそうです。Googleの施策はこういった実情を反映させたものと思われます。こういった流れにのるため、実際に表示速度を早くするために、利用できるツールがあります。

TinyJPG(タイニージェイピージー)

https://tinyjpg.com/
画像の画質を下げずにファイルサイズ(容量)を圧縮できます。画像の容量が小さくなると読み込む時間が短くなるので、表示速度が向上します。
当社デザイン担当者も利用しているサービスで、今回私は初めて知りましたが結構有名なツールのようで、多数の有名企業が契約し利用しているようです。無料版は一度に圧縮できる枚数が20枚までなどの制限がありますが、最大で元のサイズの80%前後まで小さくなります。(PNG形式、JPG形式のファイルに対応)
その他にも同じ目的のサービスがあり「画像 圧縮 方法」などで検索するとたくさん見つかります。

AMP(アンプ)

https://www.ampproject.org/ja/
ちょっと専門的になりますが、Google社とTwitter社が共同開発しているモバイル向けのツールで、表示速度を速くすることができます。
通常のサイトはそれぞれのサーバに保存されており、それを読み込んで表示しているため、サーバやネットワークの性能の影響を受けますが、AMP用のサイト(HTMLファイルなど)を作るとGoogleのサーバにコピーが保存され、そのデータを表示するので表示速度が最大限まで向上するという仕組みです。
ただ、現在もまだ開発途上で、JavaScriptの動作に制限があって動きのあるサイトが作りにくかったり、URLがオリジナルではなくgoogle.co.jp/xxxxxx等になってしまうなどの課題が残っています。

これらは基本的に無料で利用できます。まだほかにもここで紹介しきれないくらい様々なツールがありますが、こうしたツールを活用することでWEBサイトの効率的な制作、運用(更新)が可能となります。

今回はWeb制作に役立つ主だったツールをご紹介しました。 専門的なものもあったので、大変そうだと感じた方もいると思います。そこで次回は、専門技術なしでホームページを作成できるサービスをご紹介しようと思います。

ライター:yamaguchi

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