CMS・Web運用事業では、Webサイト全体のデザイン提案から構築、CMS選定~導入、プラグインの設定や追加機能の開発までをワンストップで提供している。投資信託の運用サービスを投資家向けに提供するC社では、Webサイトの立ち上げと、簡単にファンド情報が更新できる仕組みを短期間かつ限られた予算で実施することを計画。コーポレートサイトの新規構築プロジェクトを成功させた。
CMSの導入~Excelと連携したシステム開発
C社
C社が提供する投資信託の運用サービスでは、定期的に取扱いファンド商品の「基準価格」「前日比」「運用レポート」「目論見書」をコーポレートWebサイト上に掲載しなければいけない。特に基準価格と前日比の情報は、投資信託の運用を委託する投資家にとって非常に重要な情報であり、毎日決められた時間に確実に掲載しなければいけないが、更新にはWebの専門知識が必要となる状況であった。従って、コーポレートWebサイトの運用効率化という観点において、担当者が簡単に取扱いファンドの情報を更新できるしくみを導入する事が検討され、手段としてCMSを導入することを決定。同時にコーポレートWebサイトをリニューアルし、Webサイトの見直しも同時に進めることにした。
サイバーテックは、C社からコーポレートWebサイト構築の相談を受けた際、CMSを使って社内で効率良く最新情報が更新できるしくみを提案した。しかし、ファンド情報の更新は、一般的なCMSの更新画面では複雑であったため、MS Excelと連携した「ファンド情報更新システム」を個別開発し、WebサイトをCMSと合わせて運用する事をC社に提案した。このような個別のアプリケーションを開発すると開発費用が膨れ上がるケースが多いが、フィリピンの自社オフショア拠点で実施する「ITアウトソーシング」サービスで対応する事により、顧客の予算内で実現可能な提案を行うことができた。
サイバーテックは過去に証券会社向けのコーポレートWebサイトのリニューアルを手掛けた実績があり、今回の提案も証券会社で実績を積んだCMSを選定した。またサイバーテックから提案があったMS Excelと連携した「ファンド情報更新システム」は、CMSの運用に慣れない担当者でも決められたルールでMS Excelファイルを作成し、アップロードするだけで簡単に基準価格の情報を更新できる事が特長である。サイバーテックが単なるWebサイトの制作だけではなく、当初目指していた要件である「ファンド情報を簡単に更新できること」という、システム開発も同時に実現することが可能であり、さらにそれらをリーズナブルに実施できる企業であった事が、C社がサイバーテックを採用する大きな決め手となった。
サイバーテックは複数のCMSをC社に提案したが、同社と協議の上、CMSはサイバーテックが自社のコーポレートWebサイトにも活用しているCMSであるMovable Typeを採用する事に決定した。サイバーテックが実施した構築作業は以下の通りで、デザインの提案から納品まで約2か月という短期間で実施した。
実施内容 |
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期間 | 約2か月 |
C社の担当者は、コーポレートサイトの構築を次のように振り返った。
「私たちはITの専門家ではなく、通常業務を行いながらWebサイトの運用を実施する必要があります。そのためITの素人でも簡単かつ確実に運用できるしくみが必要でした。サイバーテックには、提案段階でそれを汲み取って頂き、CMSでは出来ない仕組みを個別に開発してくれました。立ち上げ当初はマニュアルを見ても判らないところがいくつかありましたが、現地の日本人ディレクターの方にはきめ細かな対応をして頂き、海外であることを感じる事はありませんでした。」
C社では今回の実績を元に、本件のWebサイト改修時は「Webサイト運営・運用代行」サービスを活用する流れが定着したたともに、Webサイト構築の企画が持ち上がった際には「Web CMS事業」を活用するという流れが定着した。
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