海外ITアウトソーシング現場におけるプロジェクト管理 ポイント1:プロジェクトの種類に応じたエンジニアアサイン

ポイント1:プロジェクトの種類に応じたエンジニアアサイン

現在多くのIT企業がフィリピン・セブに開発拠点を他国の拠点から集約しつつあり、ITエンジニアの需要が高まっています。そのためIT関連の職種は他の職種に比べて売り手市場になり、多くの学生が就職で有利になるようにIT系を選択しています。このことは日本に比べて、純粋にプログラミングが好きなITエンジニアの割合が少ないことを意味します。
一方、私がフィリピンで実施したITプロジェクトは大きく次の2つの種類に分けられます。

  • HTMLコーディングやCMSへの入力等、高いスキルは要求されないが量は多いもの(アウトソーシング系プロジェクト)
  • 小さめのWEBアプリケーションやモバイル・アプリ開発等のある程度プログラミングスキルを要求されるが小さめのもの(開発系プロジェクト)

プログラミングが好きでエンジニアをやっているわけではないエンジニアを2の開発系プロジェクトにアサインしても、自分で考えてコーディングをせずにWEBサイトで見つけたコードを貼り付けるだけだったり、動けばいいという考えで根拠の無いコーディングをしていたりでコードの品質は悪く、成長によるスピードアップも望めません。

プログラミングが好きなエンジニアを1のアウトソーシング系プロジェクトにアサインした場合には、そのプロジェクト自体では問題は無いかもしれませんが、次第に本人は物足りなくなり、別の会社に移籍してしまう可能性が高まり、貴重な人材の流出で全体的な生産性は下がってしまいます。エンジニア毎の特性を可能な限り見極めて、当該プロジェクトのみでなく長期的な成長による生産性向上も考えてアサインする必要があります。

ライター:nagata

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