インフラ面含め不安は残るものの、セブを第一候補として、トライアルプロジェクトを2社と実施することにしました。内容としては、XMLデータベース「NeoCore」を活用したナレッジ管理システムの開発をすべく、とりあえずJavaが分かるエンジニアをアサインしていただき、NeoCoreを用いた開発に必須となるXMLの知識は後追いで学習してもらおう、ということになりました。
ただ、上海とは異なり、パートナー企業が存在したわけではないため、慎重かつ少しずつパイロットプロジェクトを進める事にしました。候補先の2社のうち、まず1社からエンジニアをラボ契約という形でお借りする形でプロジェクトをスタートさせ、エンジニアのトレーニングを開始しました。
ちなみに本社は全く英語のことはわかりませんので、日本からのタスクを現地で確実にまわすためには、必然的に日本人が現地にしょっちゅう渡航する必要がありました。予想通り、カタコトでも英語でなんとかコミュニケーションが取れるため、上海で実施していたトライアルプロジェクトの時と異なり、色々なメンバーが本社から現地に渡航し、トライアルプロジェクトに携わりました。当初はホテルをマンスリー契約していましたが、スタートしたばかりにもかかわらず、そのうちサポート拠点として小さい出張所を提携先の企業の一角にデスクとTELを借りることができれば・・・ぐらいのイメージは簡単に思い描くことができました。
立ち上げ時は私を含め、本社より出張者が入れ替わり渡航し、BPO・ITアウトソーシングを実施することも視野にいれるため、簡単なIT系の作業も依頼してみました。海外経験が乏しい私であっても、漢字圏とはいえ会話が全く分からない中国と違い、フィリピンの場合はカタコトの英語で意思は伝えることができ、かつ高いホスピタリティのフィリピン人の性格もあいまって、なんとか会話は出来る状況であったため、滞在時のストレスも全く異なりました。
フィリピンは治安面では不安があるというイメージもありますが、本当に治安が悪いのは南部エリアであり、セブシティがある中部エリアはスリなどの軽犯罪が中心なので、大金を持ち歩かなければ大丈夫です。また、セブエリアは日本人にとって、当時知る人ぞ知るリゾート、といった感じで、まだまだ未開拓でしたので、当時は信じられないぐらいのリーズナブルな金額で色々と楽しむことが出来ました。
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