中国・上海でのオフショア開発・BPOをとりまく当時の状況

初めて渡航する中国 上海は現在と異なり、当時は物価も安いが人口は多く、オフショア開発やBPO・ITアウトソーシングの拠点としては魅力的なエリアでした。今は高層ビルが立ち並ぶ浦東地区もテレビ塔ぐらいしか大きな建物は無く、物価もさほど高くはない状況でした。かつ上海にオフショア拠点を設立しようとしていた企業はたいてい同じような考えを持っていたかと思いますが、14億人市場へ将来的に自社ソフトウェア製品を開発し、展開する際のセールス・サポート拠点としても活用したい、という思惑もありました。既に中国に開発拠点を設立していた企業の中には、オフショア開発という目的とは別に、中国14億人の市場を見据えた橋頭保という意味合いで進出をしているところもちらほら見受けられました。

上海にはその後毎月渡航することになりますが、当時はいたるところで工事が進行中であったため、街全体が工事現場のようにいつも砂ほこりのせいで空がいつもネズミ色に見えていました。そのような状況下、行くたびに新しいビルが建設され、風景が変わっているといった状況でした。空港と市内を世界初のリニアモーターカーが結んでいることもあり、街が発展する勢いは、とにかくすさまじかったです。

当初は同じ漢字文化なので、街中では筆談でなんとかなるかと考えていましたが、筆談する余裕も無くすごい勢いで話しかけられ(よくケンカ腰で話される、と称される、あれです)、かつ全く何を言っているのか分からない状況でした。また街中で使われている看板の類は日本で見る漢字ではなく、簡体字であるため、半分ぐらいは分からない状況でした。現地の訪問先に行ければ何とかなるだろう、と考えていたため、ガイドや通訳などは不要だろうとたかをくくっていましたが、実際問題色々と困ったことも多発しました。今の上海は外国人も過ごしやすいかもしれませんが、当時の状況としては、中国で日常的な活動をするためには、想像以上に中国語は必須だとすぐに感じました。

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