フィリピンは最近、ソフトウェア開発などのアウトソーシング拠点として注目されています。またオフショア開発に適した国でもあります。高いコスト競争力、高度なスキルを持つIT人材、一流の技術人材を豊富に輩出するフィリピンは、ソフトウェアあるいはモバイルアプリケーション開発をアウトソーシングする企業にとって非常に良い選択肢となります。
現在、フィリピンは驚異的なスピードで発展しており、色々な業界の専門家が増えてきて、その中でも特にIT専門家は目立ってきています。近年、日本や欧米など、先進国の数あるテック企業は、フィリピンでのプロジェクトに取り組むために現地にオフィスを設立し、現地のソフトウェア開発者などを雇用しています。この傾向は上昇傾向にあります。
フィリピンのソフトウェア開発者は素晴らしい成果を上げ、高品質の仕事と独創的なアイデアが世界中で認められつつありますが、経済的にはまだまだ発展途上であり、他の先進国に追いつくように日々努力しております。
オフショア開発とは、主にIT業界で使われる言葉で、海外でIT関連のシステム開発を行うことを言います。海外には日本よりも物価や人件費が安い国が数多くありますが、そのような国でオフショア開発を行うことでコスト削減を可能とし、企業としての競争力を向上させることが出来ます。
アウトソースとは、自社で対応していた業務を社外に依頼することを言い、業務に必要な人やサービスを、外部(アウト)から調達(ソーシング)するという意味になります。アウトソースは「外部委託」とも言われ、アウトソースの例としては、経理の仕訳や商品の梱包・発送業務、ウェブサイトの制作・更新業務、広告制作などがまず考えられます。
現代において、さまざまな業務がアウトソースの対象となってきていますが、特に、情報分野のアウトソースの需要が増加傾向にあります。こちらは情報技術の急激な発達に会社内の人材の技術習得が全く間に合っていない、あるいは高コストな人件費をむやみに増やせないという会社の事情があるためです。
アウトソースでは、自社のある特定の業務を、より特化した外部の業者に依頼することになります。それにより、単なるコスト削減だけではなく、品質を向上させることにも繋がります。また、自社の優秀な人的資源を付加価値の高い重要な別業務に投入するために、それ以外の業務をアウトソーシングするという使い方もあります。
フィリピンにアウトソーシングを委託される企業は年々増加していますが、理由として以下のようなことをよく耳にします。
少子高齢化が進みがちな先進国は、常に技術人材不足の問題に直面しております。しかしながら、フィリピンの場合は、若年層のすそ野が毎年拡大し、人口も増加傾向にあるため、有能なIT開発者の数もその流れに乗った形で常に増加している傾向になっています。フィリピンの人材資源から熟練したソフトウェア開発者、あるいは金の卵になりそうなプログラマーを選び、お互いに協力していくことで、企業は利益を得ることができます。
フィリピンと他のアジア諸国との時差は平均で数時間程度であり、日本とフィリピン間の時差は1時間しかありません。したがってデイタイムにおける日々のコミュニケーションのやりとりにほとんど影響を与えません。
フィリピンの技術労働者は、ブロックチェーンやIoT、AIに代表される機械学習など、常に最新のテクノロジーを勉強し、新しい挑戦を恐れません。まだまだ粗削りの部分もありますが、公用語が英語であることも手伝って、最先端の技術情報を苦も無く取り入れることができるため、フィリピンの開発者は比較的技術スキルも持っています。
このようにフィリピンでアウトソーシングを可能にする条件は整っています。もし海外でアウトソーシングを検討しているなら、条件やタイミングをきちんと把握したうえで、フィリピンは良い選択肢になるでしょう。 来月は、技術面から見たフィリピンの良さ、そしてアウトソーシングの成功のポイントについて話していきます。
ライター:aya
御相談、ご質問はこちら |
サービスご案内資料や、特別資料「神は細部に宿る~アノテーションを駆使したAIシステムの精度向上」がダウンロードできます。 |
最新事例の公開情報や、イベント・セミナー情報をお届けします。 |