サイバーテック社長ブログ

香港なう

香港なう

2011年5月18日

ゴールデンウィークに、プライベートと仕事を兼ねて香港に行ってきた。
香港といえば「買い物・食事・夜景」のイメージと思われるが、そういった類の話はガイドブックに任せるとして、別の視点で気付いたことをまとめてみた。

ちなみに、海外渡航時にいつもチェックしていることがある。
それは「現地資本の店」「外国資本の店」「タクシー初乗り料金」それぞれの価格帯である。私見だが、この3点を抑えておくと、その国や地域での物価水準や、ホワイトカラーとブルーカラーの生活水準・給与水準の差などがおおよそ把握できるからである。

◎物価
東南アジアで経済発展を競っている3大都市として「上海」「シンガポール」「香港」が挙げられるが、香港の生活物価は3都市の中でもダントツで高く、日本で生活しているのと感覚的にはさほど変わらなかった。一例を挙げると以下の通り。
・セブンイレブンのおにぎり:9HK$(約99円)
※その他の惣菜・雑誌類も日本とそれほど差はなかった。
・清潔なチェーン店(現地資本)のランチ:30HK$(約330円)前後
・ローカルの定食屋:15HK$(約165円)前後
・タクシー初乗り料金:18HK$(約198円)
※どこに行っても思うが、こればっかりは日本が単に高すぎ?
・マンション:完全なバブル。100平米で約2億円。60平米で約1億円。
※中国のファンドマネーが流入してきて価格が高騰しているからだとか。
そのほか、スーパーで販売されているような生活必需品や食品もほとんど日本と同じか若干安いぐらいの値段。ただしミネラルウォーターは安いもので500mlのものが3HK$(約33円)。他のアジア諸国とも同じく水道水は飲めないので、物価が高い香港といえども、ミネラルウォーターは大量に流通するから安いのだろうか。

◎ビジネスの視点から
香港は法人税率が低い事で有名であり、元々貿易で栄えた地域。だからといってIT関連事業が盛んか、といえば、どうもそうではなさそうである(ただしインフラ系は除く)。エンタープライズ系のソフトウェアプロダクトが有用かどうかは、引き続き調査をしてみたい。人口は700万人いるので、商圏規模としては大阪と同じぐらい?

◎マナー
同じ中国とは思えないほど、マナーが良かった(香港人いわく、それでも中国本土から人が流入してきているので昔よりも悪くなったらしいが・・・)
以下、体験したこと。
・エレベータで乗り降りする時は、扉を空けて待っていてくれる。
・エスカレータは片側を空けて一列で並ぶ。
・ホテル入口でも、一般の方がドアを持っていてくれる
※英国のマナーが根付いているから?
・列を守り横入りしない(特に地下鉄で感じた)。
あとは、ベビーカーを持ち上げるのを手伝ってくれたり、子供を抱っこしてると席を譲ってくれたり、ACのCMでみんなやろうよ、と言っているような事を自然としてくれた。ただし、ちょっとした段差や階段も多く、スロープは非常に少ない。バリアフリーとは程遠い状況。

◎その他
のっぽのペンシルビルが街中でも、山の斜面にもたくさん建っていたが、地震が来たらどうするんだろうか・・・時事ネタっぽいが、とても気になった。
あと、私は日本でも歩くスピードは速い方だが、周りは同じ速度で歩いているような感じだった。東京感覚では歩く速度が早く、ちょうど大阪と同じぐらいのスピードだろうか。その影響からか、エスカレータの速度はとても早かった。

◎最後に・・・
通常ゴールデンウィーク時期に海外に行くとなると、かなり高額になるのが普通だが、震災後の自粛ムードからか、飛行機も満席ではなく、何よりツアー料金もほとんど高騰していなかった(香港は平日と一緒の値段)事に驚いた。
サイバーテックでは
「あわてず、さわがず、節電しながら自粛せず」
~被災を免れた地域が頑張ることが復興への近道~
を合言葉に日々活動をしている。被災地の復興はむろんのこと、日本全体としても早く元気を取り戻すことができるよう、日々頑張ってゆきたい。

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