Movable TypeによるWebサイト構築・リニューアル

Movable TypeによるWebサイト構築・リニューアル

証券会社A社

Webサイト構築・リニューアルの背景

静的HTMLによるコーポレートサイトの弊害

証券会社A社は、明治時代から続く、証券会社業界でも知られる老舗の企業である。同社は、自社ブランディングの向上を実施するため、情報の更新頻度を上げ、サイトの情報発信を活性化させる事を目標に置き、Webサイトを積極的に活用することを模索していた。

また、Webサイトの活用とは別の課題として、コーポレートサイトが静的HTMLで作成されているという問題が存在した。静的HTMLで作成されたWebサイトの更新を行う場合、HTMLやCSSの知識が必須となるため、更新時は外部に委託しなければならない状況であり、軽微な修正であってもコスト負担が発生するとともにスピード感にも欠ける状況にあった。したがって、コストダウンと共にWebサイトの情報更新を自社内で完結させることが求められていた。

更新頻度の向上と情報発信の頻度向上のため、Web CMSの導入は必須!

CMSの選定を行い、その結果スピード優先と実績で「Movable Type」に決定

A社からコーポレートWebサイトのリニューアルの提案依頼を受けたサイバーテックは、現在すでに存在するコーポレートWebサイト運営業務の内製化・効率化を行う事と、情報発信の頻度を高める事の両方を実現するためには、Web CMSの導入は必須であろうと判断した。現在のコーポレートWebサイトの分析と並行し、Web CMSの選定~デザイン~CMS構築、初期コンテンツの移行までをワンストップで提供するWebソリューションの提案を行った。

提案の土台となるCMS選定に関しては、広く使われている「WordPress」も有力候補のうちの一つではあったが、静的HTMLの配信をベースとしたセキュリティの高さが特徴であり、かつサイバーテックが自社のコーポレートサイトで導入・運用しているWeb CMS「Movable Type」をベースにA社向けにカスタマイズしたWeb CMSを提案することとした。「Movable Type」は、すでに実績があるCMSであり、自社のコーポレートWebサイトでも活用しているプラグインを多用する事で、構築費用を抑え、短期間での導入を可能にした点が提案の特長であった。さらに、日本人を窓口とした高品質・低価格なフィリピン セブ島での自社オフショア拠点による、既存Webコンテンツの初期データ移行サービスも、他社提案にはない大きな特長であった。顧客にとって、既存コンテンツの移行は、自社で実施するには負担が大きく、国内の業者に依頼すると費用が膨大にかかってしまう作業であり、この部分を海外オフショアで実施するというサイバーテックからのWebソリューションの提案は、顧客の負担軽減と、コスト低減を同時に実現できるものであった。

Webリニューアル・プロジェクトの提案内容と選定の決め手

単にCMSを導入するだけではなく、様々なカスタマイズや既存コンテンツの移行も全て実施

サイバーテックの提案の概要は以下の通り。デザイン及びディレクションは、日本側にあるサイバーテック本社で行い、Web CMSテンプレートの構築・カスタマイズ・既存コンテンツの移行は、フィリピン セブ島に有する自社オフショア拠点である、セブITアウトソーシングセンターで対応する体制を提案した。

  • デザイン:A社のブランドイメージを意識した落ち着いたデザインを提案。デザイン案を複数提示して顧客要望を反映した。
  • Web CMS:自社コーポレートサイトで実績のあるWeb CMS「Movable Type」をベースに、管理機能のカスタマイズを合わせて提案した。
  • テンプレート構築:カテゴリ毎にテンプレートを複数用意、必要に応じてカスタムフィールドを追加した。
  • CMSカスタマイズ:問い合わせフォーム、外部サイトとの連携、トップページのバナー画像管理など運用を効率化するカスタマイズを実施。
  • Perl/PHP/JavaScript等を使ったフォームや口座開設などのプログラム開発を実施。
  • 既存Webページの移行:約250ページの既存Webページを初期コンテンツとして「Movable Type」にリーズナブルに移行することで、顧客側の費用負担と作業の軽減をアピール。

A社とサイバーテックは今回が初取引であったが、他社からの提案と比較した結果、以下の点で優れていたため、サイバーテックの提案を採用した。

  • 国内で導入実績のあるWeb CMSであったこと。
  • サイバーテックが自社運用しているコーポレートWebサイトの仕組みをA社向けにカスタマイズする提案であったこと。
  • 既存コンテンツの移行については、国内に比べて単価が圧倒的に安く、大幅なコストダウンが可能であったこと。
  • 現地フィリピン セブ島にあるオフショア拠点の制作窓口が日本人であり、コミュニケーションが全て日本語で行えること。
  • 顧客の要望に対して提案時のアドバイス含めてきめ細かい対応があったこと。
  • プログラミングによる個別機能追加も可能であったこと。

コーポレートWebサイトのリニューアル概要(Webリニューアルからコンテンツ移行まで)

ディレクションも極力オフショア拠点の日本人が行うことにより、リーズナブルに実施

サイバーテックのWebソリューションによるコーポレートWebサイト リニューアル プロジェクトの概要は、以下の通り。Web CMSの構築や既存Webページを初期コンテンツとして移行する作業は、フィリピン セブ島のセブITアウトソーシングセンターが実施した。日本人の現地マネージャーによる、日本語でのコミュニケーションであったため、海外でのオフショアを感じさせないスムーズな対応であった。

実施内容(日本側デザイナー・ディレクター)
  • Web CMSの選定
  • デザインカンプとワイヤーフレームの作成
  • 機能要件の確認と仕様調整
  • 初期コンテンツの移行計画策定と移行ルールの策定
実施内容(フィリピン・セブITアウトソーシングセンター)
  • Web CMS「Movable Type」の初期設定
  • テンプレートの作成
  • 期日指定自動公開機能、サイトマップ自動生成、パンくずリスト自動生成機能、ニュース自動表示、カテゴリページのデザイン選択機能などのカスタマイズ
  • 初期コンテンツ移行作業、日本人チェック
  • Perl/php/JavaScript等を使ったフォームや口座開設などのプログラム開発
初期コンテンツ移行の流れ
  • HTMLのテキストとイメージ画像をコピーしてWeb CMSの管理画面で編集
  • 移行ルールに従いフォルダ名とファイル名を付与
  • CSSのスタイル定義に合わせてHTMLを修正
  • 画像のaltタグやheaderのkeyword, descriptionの情報を移行
  • 日本人チェッカーが最終チェック
移行対象ページ数 約250ページ
プロジェクト期間 約4か月

コーポレートWebサイトのリニューアル・プロジェクトの評価と今後の展開

自社利用のCMSをベースとした内容により「早い・安い・旨い」を実現

今回のWebリニューアル・プロジェクトは、約4か月で問題なく完了した。A社の担当者は、次のように振り返った。「Web CMSのMovable Type導入を決定する前に、サイバーテックのWebサイトで運用中の機能や運用イメージを見ることが出来たため、安心感がありました。WebサイトやCMSについては、経験や知識もなかったため、サイバーテックの提案から様々な事を学ばせてもらいました。」

また、初の海外オフショアについては、次のように語った。「プロジェクト期間中のフィリピン現地ディレクターとのやり取りはメールが中心でしたが、仕様や作業の詳細確認は、画面キャプチャ―を取って資料に添付して頂いたため、特に分かりにくいなどという問題はありませんでした。また、実際の作業はフィリピン人の方が行うという事でコピペミスが発生することが予想されましたが、セブITアウトソーシングセンターの現地日本人チェッカーの方が確実に移行チェックを行って頂いたことで品質に関する問題は全く発生しませんでした。」

今回の実績を元にA社は、同社の関連企業がWebサイト構築プロジェクトを企画した際にもサイバーテックを紹介するなど、Webに関する業務は全てサイバーテックのWebソリューションで解決する流れがグループ全体で広がっている。

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