CMS「NOREN(のれん)」へのWebコンテンツ移行
A社
大手監査法人であるA社は、サービスの多様化とグローバル化に対応すべく、コーポレートWebサイトによる情報発信の強化と管理効率化を目指していた。従来のWebサイトは、全て静的なHTMLで構築されており、CMSが導入されていなかったため、自社で更新を行わずに、外部の業者に更新や管理を委託していた。そのような状況であったため、Webサイトの更新においては、常に外部委託コストを気にしながら行わなければならず、結果的に更新頻度が低くなりがちという課題を抱えていた。
Webサイトリニューアルに伴い、A社はCMSの導入を決断し、CMS製品は国内で導入実績の多い「NOREN(のれん)を採用。マーケティング本部が中心となり、「NOREN」をベースとしたWebサイトのリニューアルに取り掛かる事になり、CMSの導入準備やテンプレート設計を行っていた。ところが、国内の複数の業者に現状の約2,000ページのコンテンツを「NOREN」に移行する見積もりを依頼したところ、どこの業者も600万円~800万円という当初想定以上の見積もりであったため、このコンテンツ移行コストを削減する必要に迫られた。
マーケティング本部のマネージャーは、日本品質ながら安価にCMSへの移行を行う事ができる会社をWebサイトで検索した結果、自社が保有するオフショア拠点で実施しつつ「日本品質・フィリピン価格」を掲げるITアウトソーシングを知り、早速Webサイトから「CMS導入・運用保守」サービスの問い合わせを行った。
同社とサイバーテックは今回が初取引であったが、サイバーテックからオフショアアウトソーシングサービスやCMSへのコンテンツ移行の説明を受け、以下の点に魅力を感じた。
A社は早速サイバーテックの「ITアウトソーシング」サービスによる見積もりを依頼したが、予想通り国内業者の約60%のCMS移行費用でありながら、制作の進め方や実施期間は日本の業者とほぼ同じ、という結果であった。
A社はすぐにサイバーテック社に発注を実施し、すぐに「NOREN」へのコンテンツ移行作業が始まった。実際にA社の担当者が行った作業は以下の通りであった。外国人を意識した詳細な作業マニュアル作成やCMS移行後の細かな校正(文字チェック)については全てサイバーテック側で吸収したため、国内業者とのやり取りとほぼ同等の負荷であったと言える。
A社の担当者は、初の海外オフショアを次のように振り返った。
「最初はオフショアで日本語のWebコンテンツをCMSに移行することに関して不安がありましたが、最初にトライアルを行い、品質と生産性を現地の担当者様と共有する事ができたのが良かったと思います。今回は、簡単なNORENのテンプレートであれば1日で約8ページ分、複雑なテンプレートでも1日4ページ移行できることが共有されたため、スケジューリングも正確でした。」
さらに、「外国人の方がCMSに移行する際にはコピペ(コピー&ペースト)ミスが発生することが予想されていましたから、セブの現地担当者様と差分チェックツールの導入について話をしていました。ここも現地のチェック工数削減と品質の向上に繋がった大きなポイントと言えます。」
このように、お客様と現地担当者との密な連携により、WebコンテンツをCMS「NOREN」に移行するプロジェクトは予定通り3か月で終了した。
同社では、今回の経験を生かして今後はCMSをベースにWebサイトの制作や運用、翻訳などの海外アウトソース化を積極的に進める検討に入った。業務の効率化と情報発信のスピードUPは、どの企業のマーケティング部門でも大きな課題となっているが、今後はA社のように、CMS移行をはじめ海外アウトソースを上手に活用する事で、本来の業務に集中し大きな成果を生み出すことが期待されている。
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