XMLコンソーシアムが毎年実施している会員向けアンケートが今年も発表されました。今回は新たにXMLDBに関する調査項目が追加されましたので、公開された結果を基にXMLDBの現状を分析します。
XMLDBを既に導入している会員企業は23%、導入検討中まで含めると31%となりました。
RDBに比べれば、まだまだ低い導入率ですが、 DB2、Oracleなどの主要なRDBMSが
XML機能をサポートする中、XMLDBの導入は着実に進んできているようです。
また「関心がない」という回答が全体の11%にとどまり、全体的にXMLDBについて関心が
高いことが伺えました(図1)。

図1 XMLDBに対する取組み/採用状況
XMLDBの導入を検討している(または既に導入している)理由として半数以上にあたる
54%が「データ構造の柔軟性が高い」ことを選択し、「DB化するデータがXMLフォーマットで
あるため」「階層構造のデータを取り扱うため」という理由を上回りました(図2)。
「データ構造の柔軟性が高い」ことがXMLDBの最大の特長と言えそうです。

図2 XMLDBの導入を検討している(または既に導入している)理由
「XMLDBのどのような点が有用である/有用になるであろうと考えているか?」という問いに
対しても「柔軟なデータフォーマット」の回答が最も多く、回答者の77%に及びました(図3)。

図3 XMLDBのどのような点が有用である/有用になるであろうと考えているか?
「XMLDBを適用している/適用してみたい対象業務」として最も多かった回答は
「文書管理」となりました。
すべての回答の%の値の総和が262%となることから、複数の業務を選択した方が
多いこともわかりました(図4)。

図4 XMLDBを適用している/適用してみたい対象業務
「XMLDBを導入する場合に懸念/障壁があるとすれば、何?」という設問に対して、
最も多い回答は「当面RDBで事足りる」(51%)でしたが、逆に見れば、残りの49%は
「当面はRDBで事足りる」とは思っていないということも言えます。
今後「設計ノウハウがない」(39%)、「XMLDBをサポートできる技術者がいない」(37%)、
.「事例が少ない」(29%)などが解消されていけばXMLDBはさらに普及していくものと
思われます(図5)。

図5 XMLDBを導入する場合に懸念/障壁があるとすれば、何?
ユーザ企業が「システムインテグレータやベンダーからXMLDB関連情報やXMLDBによる
提案を受けているか?」という質問に対しては53%が「受けたことがない、または不十分」と
いう回答を行なっています(図6)。

図6 【ユーザ企業への質問】
システムインテグレータやベンダーからXMLDB関連情報やXMLDBによる提案を
受けているか?
システムインテグレータに対する「顧客に対してXMLDBを積極的に提案しているか?」という
質問についても「積極的に提案している」は25%に留まりました。
システムインテグレータの取り組みはまだまだこれからであることがわかります(図7)

図7 【システムインテグレータへの質問】
顧客に対してXMLDBを積極的に提案しているか?
全体的にXMLDBに対する関心度はかなり高いことがわかりました。
また、XMLDBの利用用途(業務)を複数イメージしている企業も多いようです。
XMLDB導入の最大のメリットは「データ構造の柔軟性」と考えられ、一方、「サポートできる
技術者がいない」、「設計ノウハウがない」、「事例が少ない」などが現在の普及の阻害要因になっています。SIer、ベンダーからのXMLDBの積極的な提案もまだまだ不十分なようです。
これらの事項が解消されていけば、XMLDBは今後より一層の普及が見込まれるものと考えられます。
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