白井:最後に、今後のXML DBについて、木村さんに意見を伺いします。
木村:繰り返しになるかもしれませんが、用途や、設計・開発技法について、セオリーが確立されていくことで、より一層普及していくのではないでしょうか。特に、XML DBが、これまでデータ化が困難であった情報をデータベース化することで、新たな分野で、企業内の業務効率化や戦略的システム構築へ活用することができると考えています。
図5:情報システムの変革とデータベースシステム
白井:「自分たちが今まで取り扱ってきた知識や技術、スタイルに縛られることなく」という言葉がありましたが、実は、RDBがここまで普及した背景にも、同じような大きなパラダイムシフトがあったと思います。
ファイルシステムや編成法などの歴史を例にお話しますが、ISAMやVSAMが主流だった時代から、RDBが普及し始めた頃、世の中ではネオダマ(ネットワーク、オープンシステム、ダウンサイジング、マルチメディア(マルチベンダ))といったキーワードが流行り、情報システムの在り方自体が大きな変革を迎えていました。
それまでプログラマが扱う事が多かったデータは、SQLの普及によってユーザ企業の情報システム部門の運用担当者が表形式のリレーショナルデータを容易に扱うことができるようになったのもこの頃です。
これはすごい変革だったと思います。これを機に販売管理システムや生産管理システムでRDBがどんどん使われるようになりました。
今後、ツリー形式の構造化モデルについても、同じような事が起こるでしょう。これまでプログラマに扱われることが多かったODBが、XML DBやXML DBを扱えるEAIツールの登場によってユーザが容易に構造化データを扱うことができるようになり、これにより、企業の情報システムで構造化モデルを扱った事例が増えていき、今までのRDBベースのシステムに限界を感じていた現場部門の方がどんどんXML DBの導入を推進していただける時が来るのではないかと期待しています。
その時のキーワードが何か、今はまだ「業務から見た使いどころ」が明確になっているとは言い難いですが「XML」という技術が関係する事だけは確かだと思っています。
今後は、XMLのプロである私達がその流れを作っていかないといけないと思います。
木村:確かにその通りです。「業務から見た使いどころ」や「普及の鍵」についてはその辺にヒントがあるかもしれません。SIベンダとして、私は今後、XMLやXML DBという言葉よりも、そうした用途、即ち新たな業務システムをお客様に訴求していきたいと考えています。
その手始めとして、年明けには「製造業向け 販売支援ソリューションシリーズ」として、販売力アップ、営業コスト削減を実現するソリューションラインナップを提案していきます。ソリューションの中心には、販売BOMとしてXML DBを活用するのですが、それは裏方で、用途であるECサイトや、マーケティングシステム、オンデマンド製品構成・見積システム、などを前面に打ち出していきます。現在、当社では、製造業のお客様の情報共有化とナレッジ化を通して、業務や経営の効率化のための情報活用を支援する「XMLデータ管理ソリューション」を提供しております。XMLやXML DBを用いたソリューションが、お客様の業務でお役に立てるよう、今後もクリエイティブに活動していきたいと考えております。
白井:お互いにがんばりましょう。それでは今日は有難うございました。
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