XMLをとり扱う言語としてJavaが良く使われるわけ
XMLはもともとのコンセプトからして、処理言語は何を使用しても構いません。XMLを解析するためのパーサと呼ばれるプログラムがあれば、XMLを認識して取り扱うことはできるのです。しかし、XMLが関連する実際の開発や運営に使われるのは、Javaが多いようです。なぜでしょうか?
これは、Javaの持つ特徴が、XMLを取り扱うのに非常に適しているからです。今回は、Javaの特徴を紹介し、それがXMLを取り扱う上でどのように有利に働くのかを解説します。
マルチプラットフォーム
Javaは、実行環境が存在している全てのコンピュータ上で稼動します。WindowsやMac、Unix関連はもちろん問題ありません。また、日本の携帯電話キャリア各社がこぞってJava言語を採用していることはご存知でしょう。これらのプラットフォームでは、原則的には同じプログラムが稼動します。一度プログラムを作れば、それぞれの環境で同じプログラムが動作するのです。全てのプラットフォームでデータを活用できるというXMLの特徴と似ていますね。XMLを他の言語と組み合わせた場合、それぞれのプラットフォーム用プログラムを開発せねばなりません。しかし、Javaを活用すれば、一度のデータ形式策定と、一度のプログラム開発で、多くのプラットフォームに対応することが可能になるわけです。コストとプログラム開発の手間を大きく低減してくれます。また、XML、Javaとも言語コードにUnicodeを使用しています。XMLは基本的にはテキストデータですから、JavaでXMLを取り扱うプログラムを開発する際には、言語コードをいちいち変換する必要がありません。
ネットワークに強い
ネットワーク機能が強いのがJavaの大きな特徴です。TCP/IPやHTTPなどのプロトコルに簡単に対応することが可能な上、アプレットとしてWebブラウザ上で稼動します。つまり、インターネットに対応することが仕様上容易なのです。Javaには上記のプロトコルやWebブラウザなどに対応したAPIやライブラリなどが大量にストックされており、開発目的に応じてそれらのプログラム資産を活用できるようになっています。そのため、インターネット関連ソリューションの開発は他の言語に比べて、高速におこなえるようになってきています。これは、インターネット上で使われることの多いXMLには、非常に都合が良い特徴だといえるでしょう。
オブジェクト指向である
XMLを取り扱うAPIとして、DOM(Document
Object Model)とSAX(Simple API for
XML)がよく知られています。それぞれの概要を解説すると、データの全体を読み込んで処理をするのがDOM、読み込んだデータを逐一処理するのがSAXです。これらは、どちらもオブジェクト指向型の処理をおこないます。そして、オブジェクト指向型言語であるJavaは、これらのAPIを簡単に取り扱うことができるようになっています。
また、多くのXMLプラットフォームがJavaに対応しているのは、ある意味で社会的な現象であるともいえます。
無料
XMLもJavaも開発環境を無料で手に入れることができます。多くのXML対応プログラム、Javaの実行環境・開発ツールが、インターネット上にて無料配布されているのです。これらは、スピードが遅かったり、大量のデータを取り扱うような仕様になっていないなどの理由により、商業利用には向いていないことも事実ですが、少なくとも初心者が試しに手を出す際の敷居が低くしているのは事実です。ところで、新しい技術を学ぶ方法はいろいろとあります。セミナーの受講、自力での試行錯誤、専門学校への入学などです。こういった方法の中で、もっとも一般的に使われるのは、技術を解説した書籍を読む事でしょう。書籍を出版する出版社は、高価で他には流用できない開発環境をターゲットとして書籍を作ることをためらいます。読者数が非常に少ないことが予想できるからです。逆に、出版社はより多くの読者が見込める、低額なプラットフォーム上で稼動する組み合わせを選んで書籍を多く出していきます。こういった理由から、開発環境が無料であるXMLとJavaを取り扱った書籍は少なくありません。このため、この両者は技術を学びやすく、技術者の裾野が広がるスピードが速いのです。こうなってくると、商業利用できるレベルの有料プラットフォームも多く開発されるようになってきます。
以上のような理由で、JavaはXMLを取り扱う言語として活用されることが多いのだと言えるでしょう。
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