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第5回 XHTMLの概要をつかもう

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XMLの一部機能をもつHTML、それが新技術言語XHTML。



Web文書の多くがHTMLで構築される一方、膨大なWeb文書などの活用効率を飛躍的に高めるデータ形式として、XMLが採用されることも多くなりました。つまり、これまでに馴染んできたHTML自体への機能的な拡張が求められるようになったというのが現状。今も、XMLが誇る機能的特徴のいくつかを含む新しい記述言語の各種技術仕様制定や勧告が、W3Cなどの標準化団体によって積極的に推進されています。ただし、ここで言う新言語とは、HTMLのWebブラウザ表示をはじめ、テーブル、オブジェクト、各種アプレットの活用等もかなえられる範囲のものです。
 そこでXMLの特徴となる「独自タグ、既存のHTMLの双方が使える」という機能を具現化するために、XML1.0でHTML4.0を再策定した『XHTML』(The Extensible HyperText Markup Language)が誕生しました。XHTML1.0がW3Cにより勧告されたのが2000年1月。そして同年12月にはXHTML BASICをW3Cが勧告。簡易型XMLとも呼べるXHTMLは、HTMLの各種機能も実現できなければなりません。そのため、XMLの機能を求めつつも、XML同様に独自タグを記述せずに構築を図るかというポイントをクリアすることが大前提となります。XML文書では、文書内のタグが独自タグで記述されますが、XHTML文書では見出しや段落といった独自タグと、HTMLタグも併用できます。記述する上でのHTMLとの違いは、エレメントや属性名に小文字を使う必要があり、DTD中でEMPTYとして宣言されるもの以外の全てのエレメントが終了タグを持つことを要するなどです。
 ところで、XMLが誇る機能を一部具現化できるため、様々な分野で注目されるようになったXHTMLですが、決して最近になって構想された訳ではありません。実は1998年の当時から、W3C内では「XMLベースの新たなHTMLは、非PC系のネット家電機器での利用を考慮に入れる」という合意がなされていました。

[XHTML Basic勧告までの流れ]
1998年8月
W3Cにおいて、HTML関連仕様を検討するHTML Working Group発足
2000年1月
W3Cにより、XHTML1.0勧告
2000年12月
W3Cにより、XHTML Basic勧告



携帯電話やデジタルTVなどにも及ぶ、XHTMLの活用範囲



XHTMLは現在、携帯電話などのモバイル機器をはじめ、BSデジタル放送や非PC系のネット家電機器などへの活用が検討されています。iモードで知られるNTTドコモが「インターネット標準を取り入れていく」と表明していることも、XHTMLの動向を探るキーポイントの一つと言えるでしょう。また、デジタルTVの分野でも、米国ATSC(Advanced Television Systems Committee)等が、XHTML Basicの活用を検討していることも注目すべき点です。電子ブック、ネット家電といった一連の各種情報端末向け配信サービスへの活用も期待されるフィールド。そうした幅広い分野での普及が見込まれる要因と言えるのが、XMLならではの利便性を具現化できる点にあります。すでに、Webページの閲覧で馴染み深い“エンドユーザーのニーズに合った表示等のサービスが提供できる”のも大きな利点。さらに、様々なWebコンテンツ提供者サイドの負担も軽減できるようになります。XHTMLをネット家電で活用した場合に想定できる具体的な利点はと言えば、リソースの少ない機器上でも動作における負担を軽減し、Webコンテンツやサービスを十分に記述できるように図れるようになります。


DOMが活用できるなど、XMLの昨日を一部継承するXHTML


HTMLによるWebページ構築を行なう際、基本的にはHTMLファイルのみで事足ります。そして、XMLによる作成時には、XML文書に関連付けるスタイルシート「XSLファイル」を別に作る必要があります。念のため、XSL(Extensible Stylesheet Language)とは、XMLに特化したスタイルシートを記述するためのマークアップ言語のことで、XSLを活用することにより、XMLをHTMLに変換できたり、別のDTD(Document Type Definition/文書型定義)のXMLに変換できるように図れます。XMLページを作成する場合、XSLファイルがなければ、XMLツリーがそのままブラウザに表示されてしまいます。
 そして、XHTMLでWebページを制作する場合、XSLファイルを別途作成する/しないのいずれの方法にも対応できます。ただし、運用管理上の効率などを考えれば、XML同様にXSLファイルを作成した上でWebページに変換表示させる方が望ましいでしょう。
 XHTMLを活用すれば、独自タグ共存によって内容の意味付けが図れて分かりやすくなります。またDOM(Document Object Model)を利用できる点も大きなメリット。また、XHTMLファイル中から任意の内容を抽出でき、XMLファイルの並べ替えも行なえます。DOMとは、W3Cが勧告するWebページの各種オブジェクトを制御するためのインターフェースの一つで、動きのあるWebページを正確に表示することを可能にするものです。DOMによって文書内容をコントロールできるXHTMLでは、ユーザーサイドによるカスタマイズ等を促せるため、“見るだけ”に限定しないサービスの提供が図れるでしょう。


構文的にはXMLに適合し、タグ・セットはHTMLのものを活用


XHTMLは、構文的にはXMLに完全適合しつつ、HTMLのタグ・セットそのままを使っています。そして、要素と属性の意味付けは従来のHTML同様です。したがって、テキストエディタでHTML文書を書いていた人なら、同じような手順でXHTML文書も作成できるでしょう。さらに、XHTMLは、豊富な機能を備えたHTML4.0と同等の力を発揮する記述言語です。そして、XMLほどとは言えないながら、ユーザーによるカスタマイズに応える働きも持っています。“XML”ならではの恩恵の一部を広げる“XHTML”の今後の動向に注目したいところです。

HTMLタグ使用によるXHTML文書
(IE5.0xでの表示エラー回避のため、DTD記述は削除)
<?xml version="1.0" encording="shift_JIS?">
<?xml-stylesheet type="text/xsl" href="xhtml_sample.xsl"?>
<html xmlns="http://www.contents.ne.jp/eexpress8/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
<head><title>xhtmlサンプル</title></head>
<body>
<div>
<h1>新記述言語XHTML</h1>
<p>Web文書の多くがHTMLで構築される一方、膨大なWeb文書などの
活用効率を飛躍的に高める<a href="data.htm">データ形式</a>として、
XMLが採用されることも多くなりました。<p>
<div>

~ 中 略 ~

</body>
</html>





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