新しい評価軸で、候補地選定へ。英語によるコミュニケーションが必須

以上の流れから、英語圏という条件で、オフショア開発が委託できそうな国、という面と、オフショア委託企業、といった両面でのリサーチを本格的に開始しました。

中国でのオフショア開発委託先に関しては、人間関係や紹介がありきだったのですが、今回は、合理的な理由で選択するつもりでした。そもそも公用語として一般市民が普通に英語を使えるような国はアジアには4つしかありません。 香港・シンガポール・フィリピン・インドです。ただし、英語が扱えるかどうか当時まだ情報が無かったけれども、少しずつ注目されつつあったベトナム、あと当時ITが盛り上がっていた韓国も候補として加えることにしました。

香港とシンガポールは、よく似た人件費の水準ということは聞いていましたが、英語圏にアプローチするという観点では、対外的に開けた都市であり、大変魅力的でした。したがってまずシンガポールに渡航してみましたが、想像以上に物価や人件費が高騰していましたので、そもそも開発委託先としては単価面で折り合いがつかないと判断し、香港とともに候補から早々に外しました。

韓国は当時IT分野への熱が高まっており、優秀な人材獲得も可能ではないかということで実際に渡航して状況を見ました。エンジニアの単価や、優秀かどうか、という以前に、中国からの撤退理由として大きかったカントリーリスクが韓国にもまだまだ存在することを感じたため、こちらも候補から外しました。

候補国としては、残るはインド・ベトナム・フィリピンですが、上海含め複数の国を見ている中で、気になりだしていたことがあります。それは日本からの距離の問題です。

ふりかえると、シンガポールは意外と遠かった一方、逆にフィリピンは、日本から飛行機の直行便で4時間程度であり、当初イメージよりも非常に近いという事が分かりました。ちなみに成田からベトナムへは6~7時間程度かかるので、感覚的にシンガポールに行くのと近いと感じていましたが、インドは比較にならないほどさらに遠方であり、都市によっては直行便すらない地域も多数あるという状況でした。

かつ、時差の問題も大きくなります。今までオフショアに関係する地域に渡航した国々は全て時差が一時間でしたが、ベトナム・フィリピンもともに時差が一時間しかなく、本社とコミュニケーションを取るという意味では非常に魅力的でした。方やインドは時差がかなりあり、その時点での有力候補としてはベトナムとフィリピンとなりました。ただし心配なのは、英語力がどれぐらいあるか、という点です。

インドは、マイクロソフトやオラクルなどIT系の大企業がすでに開発センターを設置しており、プログラム開発の世界拠点と言ってもいい状態でしたが、視察予定は、「距離」と「時差」の理由で次点とし、ベトナム・フィリピンのいずれもイマイチだった場合のバックアップとすることにしました。

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