IT分野の業務をアウトソーシングする意義・料金の目安

「アウトソーシングが求められる背景」タイトルイメージ

アウトソーシングの中でも専門性や難易度が低いものはBPO(Business Process Outsourcing)と呼ばれ、給与計算や経費精算、データ起こしや単純なオペレーション作業など、ビジネス上必要となるプロセスをアウトソーシングするサービスとなります。実施するアウトソーサー側のスキルとして求められるのは一般的な会計知識や、「WORD・Excel・PowerPoint」等のMicrosoft Office関連ソフトウェアの簡単な操作知識のみでOKであるため、アウトソーサーの数も多く、従ってコストが重要視される傾向にあります。

一方、昨今の様々なIT機器の性能向上や普及、ネットワーク環境の強化に伴うWebコンテンツの増加や多様化、さらにそれらを配信・管理するシステムの増加などにより、BPOとは異なり、IT分野における専門性が求められる分野をアウトソーシングすることを、一般的に「ITアウトソーシング」と言います。情報技術の知識やノウハウをベースとしたアウトソーシングを提供するビジネス形態となり、BPOと比較してITO(IT アウトソーシング:IT Outsourcing)と略されることもあります。

この「ITアウトソーシング」に含まれる内容はピンキリで、キッティング・ヘルプデスクといった軽いものから、画像加工・DTP・CAD・HTMLなどのスキルが求められる制作系やWebサイト関連、システムオペレーション、運用監視、保守開発などのソフトウェア開発に近いものまで、様々です。経営判断の下、ダイナミックに実施される例としては、事業会社の情報システム部ごとアウトソーシングする、という方法も取られたりします。

この「ITアウトソーシング」は、BPOとは異なり、さらに専門性が高まるため、アウトソーサーに対してもコスト面を重視するのではなく、どちらかというと専門性や保有スキル、実績の有無なども含め、よりパートナーという関係性を意識したほうがより大きな効果を得ることができます。傾向としてBPOよりスキルが必要である分、トレーニングや体制構築にもそれなりに時間がかかることが多いため、案件単位やプロジェクト単位といった短期間のみを乗り切るという委託スタイルよりも、2人3脚でお互いがっちりスクラムを組んで取り組むスタイルの方がより効果的であるため、委託企業側から見ても、パートナーとしてとらえたほうがよりメリットを得ることができます。

実際に「ITアウトソーシング」を検討される場合、おおよそ以下のような理由が背景にあるのではないでしょうか?

  • ①外部に専門的な知識を求めているため
  • ②コストダウンを実現するため
  • ③大量の要員がすぐに必要となるため
  • ④業務の繁忙期と閑散期を外部で吸収するため

このうち、①の「外部に専門的な知識を求めている」場合は、まさしく「ITアウトソーシング」がぴったりです。専門的な知識を持ったスタッフを社内で育成するよりも、それらは外部に切り出し、本業に集中するといった企業戦略を選択することができます。

さらに、国内では優秀なスタッフをそろえる事が困難であっても、海外、とくに新興国には優秀なITスタッフがまだまだ多数います。海外をベースとするITアウトソーサーはそういった環境をうまく活用し、低コストながら高いクオリティのITサービスを提供しているところも多数存在します。業務プロセスは日本やその企業固有のものがありますが、ITスキルに関しては万国共通であるため、比較的海外の企業に委託されることも多い状況です。

ただし海外アウトソーシングにおいて気を付けなければならないのは、海外(現地)資本のアウトソーサーと、日本資本のアウトソーサーの2種類存在する、ということです。

いずれもメリット・デメリットがありますが、総じて価格は海外(現地)資本のアウトソーサーの方が安く、クオリティは日本資本のアウトソーサーの方が高い、という傾向にありますので、委託内容に応じて慎重に検討すべきです。

②の「コストダウンを実現」するために目安となるのが、アルバイトやパートの方に交通費等も含め支払う費用の総額と比較頂くとちょうど良いのではないかと思います。

例えば、東京都の最低自給が958円(注:2017年10月1日現在)ですから、難易度が低い業務を行うスタッフを直接採用する場合は募集広告費用・交通費・福利厚生費、派遣サービスを利用する際の金額は派遣会社の手数料などが加算されるので、トータルで時給1,500円ぐらいになります。こちらを月次換算すると

1,500円×8時間×20日=240,000円

になります。BPOなどの場合では、この費用をアウトソーシング価格が下回るのであれば、確実にコストダウンが図れるため、迷うことなくいますぐ依頼すべきでしょう。

ちなみに、この価格例は難易度が低い業務を想定しているので、ITアウトソーシングでしたらさらに単価は上昇します。例えば、Webサイト運用・運営のオペレータであれば、一般的な時給水準の1,800円にくわえ、直接採用する場合は募集広告費用・交通費・福利厚生費、派遣サービスを利用する際の金額は派遣会社の手数料などが加算されるので、トータルで時給2,500円ぐらいになります。こちらを月次換算すると

2,500円×8時間×20日=400,000円

になります。もちろんITアウトソーシングで得られるメリットとして、コストが占める重要性はBPOよりもさらに低くなるのが一般的ですが、あくまで1つの例として参考にして頂ければと思います。

③④の場合は、ある程度の要員を抱える海外オフショアへの委託がぴったりですね。大量のIT要員が必要というわけではない場合であっても、例えば優秀なソフトウェアエンジニアを日本国内で採用するのは、昨今の人材不足の中においては至難の業です。面談でスキルなどを見抜こうにも、面接側に専門的な知識やノウハウなどが求められることもあり、なかなか難しい状況となっています。

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