Flash(swf)コンテンツのデータ変換・移行

Flash(swf)とは?

swfファイルとはFlash形式の再生専用ファイルのことであり、拡張子は「.swf」と表記されます。Flash Playerにより再生される、いわゆる「Flashファイル」と呼ばれるものはswfファイルであることが多いので、知らずに触れている機会は多いかもしれません。

swfはアニメーションなどに使われることも多いため、動画ファイルとみられることもありますが、通常の動画ファイルはプレーヤーとなる部分は別途用意する必要がありますが、swfファイルは動画ファイル+プレーヤー機能等も複合した状態にできるという点で仕組みが大きく異なるため、通常の動画ファイルとは少々異なります。

また、swfファイルはActionScriptというプログラム言語によりゲームやWebサイトなどのインタラクティブコンテンツを作ることに向いていることから、動画再生にも対応したインタラクティブメディアファイルという位置づけにもなっています。

活躍の場が失われつつあるFlash

Flashはアニメーションにしてもインタラクティブなインターフェイスにしても、Webの世界を大きく変えた技術でした。スマホやタブレットでWebが閲覧される事が増えていますが、そのような中、PCで閲覧されることをメインに設計されたWebサイトでは、Flash(swf)が使われているケースはまだまだ多数あります。

しかしながら、スティーブ・ジョブズが2010年に、iPhone OSはFlash(swf)に対応しない、と言い出したのは有名な話ですが、もともとAppleはiOSでFlash(swf)をサポートしていません。デスクトップOS(OS X/macOS)でも2010年からFlash(swf)のプリインストールを実施していないため、Flash(swf)を追加で導入しても、「Safari」ではデフォルトで無効化されてしまいます。したがって、Flash(swf)プラグインを実行するには、それぞれのWebサイトでユーザが明示的に許可する必要があるため、手間がかかるだけではなく、初心者の方から見れば不安なのでそもそも許可しない、ということも多々発生していました。

そのような中、HTML5、WebGL、WebAssemblyといったオープンな標準技術が進化したことで、以前はFlash(swf)のようなプラグインで実現していたような機能も標準技術で実現できるようになってきています。そうした背景もあり、アドビ社はFlash Playerは2020年末をもってアップデート・配布ともに終了し、Flash(swf)コンテンツはHTML5などのオープンな標準技術で置き換えてほしい、という意向を正式に発表しています。

また、最近ではiPhoneを使用するユーザが結構な割合を占めるようになってきていますが、Apple社は先の理由もあり、またFlash Playerのセキュリティ上の問題等により携帯端末に不向きとして、動作出来ない仕様としています。したがってiPhoneでは、iOS標準ブラウザのSafariだけではなく、Google Chrome 等の他のブラウザでも基本的にiOSの携帯デバイス上ではFlash Playerは動作しません。

こういったことからも、だんだんとFlash(swf)の活躍の場が失われつつあるため、Flash(swf)の既存コンテンツは別の形式に変換・移行して配信を継続する、という事をそろそろ考えなければならない時期にさしかかっています。

Flash(swf)の代わりとして最有力なのは「HTML5」

Flash(swf)ベースの既存コンテンツの配信を継続するためには、対iPhoneユーザの事も考えると、早々に何らかのデータ変換・移行を行った方が得策であり、特にアドビ社が表明している2020年のサポート終了までには、少なくともデータ変換・移行を完了していることが必須です。

ではどのようなデータフォーマット変換を行うことにより移行をすれば良いか、という事になりますが、その中でもHTML5はスマホ環境に強いとされ、最有力のフォーマットとなります。またHTML5であれば、Flash(swf)のようにプラグインのインストールをすることなく動画等の視聴が可能です。

HTML5とは2014年10月28日に改訂されたHTMLのバージョン5を指します(したがって以前のHTMLはHTML4と呼ばれることもあります)。従来のHTMLと比べて以下の点が進歩しました。

  • 動画や音声の埋め込みが簡単になった
    Flashを使わずに<video>や<audio>という「タグ」を使用して、動画や音声をシンプルに扱えるようになりました。
  • 文書構造がシンプルになった
    今までのHTML4でWebページを構築すると、タグで文章が埋め尽くされてしまいました。HTML5では、文書構造を表す新しい要素が加わることで、シンプルに見やすくなっただけではなく、ブラウザや検索エンジンに対してより明確に文書構造を伝えられるようにもなりました。
  • Webアプリケーションがつくりやすくなった
    HTML5では、高度な機能を実現するための様々なAPIが新たに追加され、APIを利用することで、単に文書を作成するだけではなく、より高度な機能を持ったWebアプリケーションを構築することが可能となりました。

Flashコンテンツの移行は、低価格で行えるアウトソーシングが最適?

Flash(swf)のコンテンツはアニメや動画をはじめ、ゲーム(Flashゲーム)のような、かなり動的な動きをするものも存在します。例えば動画のようなものであれば、HTML5+MP4として作り替えることが可能ですし、動きがあるものであれば、HTML5+JQueryといった組み合わせも考えられます。

データ移行時に必要となる変換作業は画像の形式変換のようにボタンクリック一つでできるものではなく、Flash(swf)の元データの内容に基づき、新しいデータとして作り替えるというイメージの方が正しいと思います。ただし、作り替える方法が一旦固まってしまえば、後は量産することが可能となるため、海外オフショアなどによるアウトソーシングにより低価格で実施することができます。

セブITアウトソーシングセンターでは以下の実績がございます。

  • オンライン学習用に作られたFlash(swf)の教育用ビデオ教材をHTML5+MP4にて再現。
    PC用のFlash(swf)動画のスマートフォンやタブレットでの使用を前提とした、MP4+HTML5ビューワ形式への移行を行いました。
  • オンライン学習用に作られたFlash(swf)の3択問題、付箋付き問題、結果アニメ表示を含むデータをHTML5+JQuery+MP4+MP3にて再現。
    PCでの使用を前提として、Flash(swf)にて制作されたインタラクティブなコンテンツ(3択の選択時の正解・不正解音の動的な再生や、正解数に基づくそれぞれの結果アニメ画面の表示、付箋を外した際の答えの表示等)のHTML5+JQuery+MP4形式での作り替え、および、Flash(swf)からの動画(MP4)+音声(MP3)といった素材ファイルの抽出を行いました。
  • 英語音声読み上げ問題+英作文並べ替え問題データのHTML5+MP4+JQueryでの再現。
    PCでの使用を前提とした、Flash(swf)にて制作された教科書の本文の表示+読み上げ部分が動的にハイライトされるコンテンツとなるよう、ツールを使用した動画(MP4)への変換、および、教科書コンテンツの自動切り替え等のHTML5+JQueryによる作り替えにより移行を実現しました。

今後の課題

Flash(swf)データと一口に言っても、動画を再生するだけのものや、アニメーションのようなもの、またゲーム(Flashゲーム)のようにインタラクティブな動きを伴うもの、といった具合に、いろいろな形式があります。それらの移行に伴うデータ変換方法は全て同じ方法でできるわけではないため、データ毎の解析を行い、変換方法を工夫して実施する必要があります。一度方法が確定すれば、量産化が可能となりますので、それらをいかにして実践できるかがキモとなり、難しい所でもありますが、面白い所でもあります。

くしくも東京オリンピックが開催される2020年と同じ年に向けて、今後はさらにFlash(swf)からのデータ移行・HTML5への変換作業が増加することが見込まれます。セブITアウトソーシングセンターでも、限定された形式のFlash(swf)データの変換による移行だけではなく、さらに幅広い形式の場合でも対応できるように、技術力の向上・知見を広げてゆき、色々と試していきたいと考えています。

ライター:Sato

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